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発達の意味を知ろう!
皆さんは子育てや保育をしている中で、子どもにこんなこと思ったことありませんか?
なんでそんなことやっちゃうの~!
たとえば…
- やることがあるのに「イヤイヤ!」となってしまう。
- 寝る前にハイテンションになる。
- ティッシュをとにかく出しまくる。
- なんでもかんでも口にいれる…。
おそらく保育士や子育て経験のある方だったら経験があると思います。
しかし、子どもは自分で育つ力を持っています。
1つ1つの行動に自分が育つための意味がちゃんとあるのです。
それを知っているだけでも、少しだけ気持ちが楽になります。
保護者に意味を説明してあげると、保護者の気持ちはとっても楽になりますよ!
それぞれの記事をご紹介します!
ー食べるー
食事で一番大切なことは「誰と食べるか、どんな雰囲気で食べるか」
基本的に乳幼児期の食事で一番大切なことは、食べる意欲を育てる部分にあります。
食事は生命活動に必要なエネルギーを摂取する大切な行為です。
何を食べるかも大切ですが、そればっかりに目がいってしまいがちです。
食べる時の雰囲気や誰と食べるかも大切です。
なぜなら、それが食べたあとの「消化」に繋がるからです。
食事のマナーを伝えていくことも大切ですが、まずは食事そのものを楽しむことをしていきましょう。
食事のマナーやしつけに関してこちらの記事をご覧ください。
この記事を読むとわかること。
・食事はマナーよりも食事の雰囲気が大切な理由。
・食事と自律神経の関係性。
食べる雰囲気は大事!というのはわかりつつも、子どもが好き嫌いをしていたら、不安になりますよね?
子どもはある一定の時期から野菜などを食べなくなります。
それは「味蕾(みらい)」という味を認識する器官が発達してくるからです。
味蕾についてはこちらの記事をご覧ください。
この記事を読むとわかること
・子どもの好き嫌いが起きる理由。
・味蕾(みらい)について。
・好き嫌いが起きたときにどのような心構えでいれば良いのか?どんな事をしたら良いのか?
好き嫌いがあると言うとネガティブな印象を持たれがちです。
しかし、見方を替えれば「味を見分ける能力が育っている」とも見れるのです。
厚生労働省の『食育推進基本計画』には「様々な食べ物への興味や関心を持つ」と標記はありますが、“苦手な物を頑張って食べる”のような表現はありません。
そういったところから、大人の取り組みとして以下の2点が大切になってきます。
子どもの食事で大人が大切にしたいこと。
・食べる食べないはともかく、苦手な食事も出す。(機会の保障)
・大人が美味しそうに食べている姿を見せる。
『気持ちよく食べる事』が食事への心地良さや興味に繋がります。
好き嫌いだけにこだわるのではなく、楽しい食事の場にしましょう!
ー寝るー
子どもは眠る時にどんな気持ちになる?どんな仕組みで眠くなる?
子どもの睡眠で大切なのはリラックスすることにあります。
人間は眠っている時にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
レム睡眠とノンレム睡眠の切り替わるタイミングのことを睡眠周期と呼びます。
この睡眠周期は成長していくにつれて少しずつ変化していきます。
子どもが寝る前にハイテンションになるのは自分自身をリラックスするための儀式とも言えます。
子どもは眠る前に不安になります。できるだけリラックスし、安心できる環境を整えていきましょう。
子どもの睡眠についてはこちらの記事をご覧ください。
この記事を読むとわかること
・睡眠の仕組みについて。
・子どもが寝る前にハイテンションになる理由。
・どのような対応をしてくのが良いか。
ートイレー
トイレの育ちは心の育ち
トイレトレーニングは正解はありません。理由は以下の通りです。
- トイレトレーニングに正解がない理由…
- ・発達の個人差が大きい
・子どもの自我(個性)が発達する時期と重なるから。
トイレにポジティブですぐに終わっちゃう子、トイレにネガティブで長引く子、ポジティブだけど長引く子…色々なパターンがあるのです。
だからこそ、発達やおしっこの仕組みを知っておくことが大切になってきます。
おしっこは膀胱容量(ぼうこうようりょう)と大脳皮質(だいのうひしつ)が関係してきます。
もし、保育士さんでこの2つの関係性が説明できないようであれば…記事はご覧になる価値があるかもしれません。
トイレトレーニングは自我の発達の時期と重なります。
「いやいや!」「自分で!」「失敗しちゃった…」「できた!」
トイレトレーニングを通じて子ども達は様々な感情を表現します。
子どもの想いを受け止め、寄り添い、共感することで子ども達は心も一回り大きく成長します。
一緒に歩んでいけるよう、発達を勉強しましょう!
トイレトレーニングについての記事はこちらからご覧ください。
この記事を読むとわかること
・トイレトレーニングにおいて大切な心構え
・排泄の仕組みと発達
・どのようにトイレトレーニングを進めて行けばよいのか
ー遊ぶー
遊ぶことは『生きる』を充実させること、その子を理解するキッカケ
「子どもは遊びこむことによって『生きる』ということを充実させているのです。本来遊びは、子どもの何かを伸ばすためにやるわけではなく、命を充実させるためで、それ自体が目的なのです。」
(2016年エデュカーレ 汐見稔幸先生)
こびと園長の好きな言葉です。
子ども遊びについては色々な研究がされており、全て解明されているわけではありません。
とてもとても奥が深い世界です。
しかし、子どもの遊びから、その子の発達が見えてきます。
発達が見えるとその子の理解が少しだけ深まります。
そういう意味でも遊びの観察や発達を理解することはとても重要なのです
例えば、「いないいない…ばぁ!」の遊びをご存じでしょうか?
いないいない…ばぁ!は世界中で行われている、もっとも遊ばれている遊びです。
このいないいない…ばぁ!子どもにとってどんな意味や発達が見えると思いますか?
- いないいない…ばぁ!で育まれる3つの発達
- ・対象の永続性
・短期記憶
・未来予測
いないいない…ばぁ!は子どもの認知能力(ものを認識したり、理解する力)に関わる大切な遊びです。
意味を説明できるようになるとカッコいいですよ!
いないいない…ばぁ!についてはこちらの記事をご覧ください。
この記事を読むとわかること
・いないいない…ばぁの発達の意味
・対象の永続性、短期予測、未来予測について
子ども達の大好きなお絵描き。
実は赤ちゃんがティッシュを出しまくる行為と関連があるのをご存じですか?
ある時期になると、拇指対向(ぼしたいこう)という機能が発達してきます。
- 拇指対向(ぼしたいこう)とは?
- 親指と人差し指を向かい合わせて使う事ができる能力のこと。
この拇指対向が発達してくると、色々な物をつまんだり、にぎったりする事が楽しくなってきます。
つまり、ティッシュを出しまくったりするのですね。
子どもがティッシュを出しまくっている姿を見て
やめなさーい!
だけではなく
拇指対向が育っているのね!
と思えるだけでも、少し気持ちが楽になりませんか?
また、この時期がお絵描きを楽しめるようになるタイミングというわけです。
手指の発達は脳の発達に密接に関連し、身体機能・精神発達にも影響を及ぼすと考えられています。
お絵描きも子どもの成長にとってはとても大切な遊びなのですね。
子どものぐるぐる描きについてはこちらの記事をご覧ください。
この記事でわかること
・こどもがぐるぐる描きをする意味
・どのようにお絵描きの発達に繋がっていくのか?
・何に気を付けて行けばよいのか?
赤ちゃんの発達ー社会能力ー
人と人の間で活きていくから「人間」です。
人間は人と人とが協力することで長い間生存してきました。
人間のご先祖様、ネアンデルタール人が滅び、私たちホモサピエンスが生き残ったのは、社会の規模が大きかったからという説もあります。
知能も身体もネアンデルタール人の方が上だったそうです。
ホモサピエンスの社会性についての記事はこちらからご覧ください。
この記事を読むとわかること
・知能、肉体ともに優れていたネアンデルタール人が滅び、私たちホモサピエンスが生き残った理由
・人間はどのような生物なのか?
人間は社会を形成することで生存していく動物です。
当然、赤ちゃんにもその能力が備わっていると考えられています。
例えば人見知り。
人見知りが起きる原因は赤ちゃんの短期記憶能力が育っているからです。
赤ちゃんは生まれながらに、人の顔を認識する能力を持っています。
人見知りは、もともと持っていた能力と後から育った能力が組み合わさった結果、起きる現象なのです。
この記事を読むとわかること
・人見知りをする理由は「短期記憶が発達している」から、その理由。
・どのように人見知りに対応すればよいのか?
またOECD(経済協力開発機構)は未来の子ども達に必要とされる能力の3つのうちに様々な人と繋がれる力を挙げました。
乳幼児期の人間関係は将来の人格形成に大きく影響すると言われています。
その手はじめに「試し行動」が始まります。
- 試し行動とは?
- 親や愛着関係にある大人を試すような行動にでること。
大人のお世話にイヤイヤしたり、大人が嫌がることをわざとする行為。
赤ちゃんが社会での一番最初の人間関係は親や身近にいる愛着を持つ人になります。
試し行動は大人との愛着関係の確認を行っているとされています。
試し行動は発達によって、様々な行為が見られます。
発達に応じた関わりをすることで、子どもは満たされ、他者に目がいくようになります。
試し行動の際の大人の対応はとても重要、ということになります。
試し行動についての記事はこちらをご覧ください。
この記事を読むとわかること
・試し行動をする意味
・どのように向き合えばよいのか?
赤ちゃんの発達ー能力ー
赤ちゃんは優れた能力をいっぱい持っている
ひと昔前までは「赤ちゃんは何もできない、守られるべき存在」とされていました。
これは自分で食料を調達できなかったり、歩くこともできない、一人では生きていけない、という点から間違いではありません。
しかし、何もできないかと言われたら、実はそうでもなく、様々な能力を持っている事が最近の研究でわかってきました。
例えば「ベビースキーマ」という能力を持っているのです。
- ベビースキーマとは?
- 赤ちゃんを可愛いと思う本能のこと。
ある特徴を満たしていると、大人は「可愛い」「保護したい!」という気持ちになる。
実は最近の研究では、「私たちが赤ちゃんによって、守る行動を取らされているのではないか?」という見方もでてきています。
この記事を読むとわかること
・ベビースキーマを赤ちゃんが備えている意味。
・赤ちゃんは多くの能力を持って生まれてきていること。
また、赤ちゃんは何もできないわけではなく、自ら環境に働きかけて自分を成長させている!という考え方が主流になってきました。
例えば、赤ちゃんは色々な物を口にいれます。
これにも理由があり、口は人体の中で一番感覚刺激を受ける器官なのです。
感覚刺激ってなんですか?
温かい冷たい、ツルツルザラザラ、のような周りからの感触による刺激のことです。
様々な感覚を口で受け止め、刺激として脳へ送る、すると脳の回路が刺激されて育っていく。
このように、周りの大人が刺激を与えるのではなく、自ら育っていっているわけです。
赤ちゃんにとって舐めるという行為は自分を成長させている行為なのです。
この記事を読むとわかること
・赤ちゃんが物を舐める意味
・赤ちゃんの物を舐める行為を大切にして欲しい理由
・物を舐めるときにきをつけたいこと
まとめ
いかがだったでしょうか?
子ども達の発達にまつわる記事をまとめてみました。
個人的に保育士としてプロとそうでない人の違いは、
どれだけ子どもを深く理解できるか?
にあると思います。
発達が全てではありません。
しかし、発達を知ることでその子の事がより深く知ることができます。
興味のある記事を読んで頂き、保育士や親としての深みを増して頂けたら幸いです。
子どもの発達を知ろうシリーズは今後も更新予定です!お楽しみに!
子どもに関わる全ての人へエールを!