子どものご飯、好き嫌いにどう向き合う?

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子どものご飯、好き嫌いにどう向き合う?

子どものご飯、好き嫌いにどう向き合う?

こびとちゃん
こびとちゃん

こびと園長~。1歳6か月の子なんですけど…給食の野菜を全然食べてくれなくて…。

こびと園長
こびと園長

おやおや、そうなのですね。

こびとちゃん
こびとちゃん

この頃、好き嫌いが激しくて…。
食べてくれないと、つい怒っちゃうんです。

こびと園長
こびと園長

バランスよく食べて大きくなって欲しい、というのは

親や保育士みんなの願いですからね…。

こびとちゃん
こびとちゃん

離乳食はあんなにパクパク食べてたのに…。

私のあげ方が悪いんですかね…。

こびと園長
こびと園長

こびとちゃん、1歳を過ぎるとなぜ子どもが野菜を食べなくなるか知っているかい?

こびとちゃん
こびとちゃん

え!?好き嫌いが出てくるからじゃないんですか?

こびと園長
こびと園長

確かに好き嫌いが出てくる時期じゃが、ちゃんと理由があるんですよ。

皆さんは子どもが急に好き嫌いが多くなって、戸惑ったことはありますか?

前まではパクパク食べていてくれたのに…急にイヤイヤして野菜も食べてくれない。

そうなると栄養面でも不安になりますよね。

しかし、子どもの好き嫌いにはちゃんと理由があります。

その理由は味覚を感じる器官”味蕾(みらい)”にあると言われています。

味蕾の発達好き嫌いにどのように対応していったら良いのかを解説します!

人間が持つ力の1つ「味蕾(みらい)」って知ってる?

味覚は5つあります。

人間が持つ味覚は5つあると言われています。皆さん、全部言えるでしょうか?

甘味・塩味・酸味・苦味・うま味

この5つと言われています。

こびとちゃん
こびとちゃん

私の好きな梅干しとイカ焼き、もつ煮もこの分類のどれかに属するんですね!

こびと園長
こびと園長

酒のアテばかり…。

味覚を司る味蕾(みらい)

この5つの味覚をどこで感じると思いますか?

もちろん舌!と答える方が多いでしょうが、それは半分正解です。

口の中には味蕾(みらい)という小さな細胞があり、ここで味を感じていると言われています。

味蕾(みらい)は舌だけではなく、上あごや喉の奥にもあると言われています。

こびとちゃん
こびとちゃん

ビールの喉越しは、喉の味蕾(みらい)で感じてるのかな…?

味蕾(みらい)の数・一番多い時期は?

味蕾(みらい)の数は5,000~10,000個ほどあると言われています。

所説ありますが、この味蕾(みらい)が一番多い時期が乳幼児期と言われています。

味蕾(みらい)は年齢を重ねるにつれて、変化していくようです。

年齢を重ねることによる未来の変化説
・乳幼児期の子どもに比べて高齢者は味蕾の数が1/3まで減少する。
・味蕾の数は減少しないが、味覚を伝える情報伝達系が変化する。
こびと園長
こびと園長

21世紀になっても味覚のメカニズムはまだ明らかになっていないそう。
人体のメカニズムはロマンがあるりますね…。

味蕾(みらい)が感じる五味のシンパシー

人間が物を食べた時、味蕾(みらい)で五味を感じ取り、その情報を脳に送ります。

味蕾(みらい)が五味を感じ、脳に情報を送る際にこんな風に情報を送っているそうです。

味蕾が脳に情報を送る特徴

・甘味⇒エネルギー源のシグナル

・塩味⇒ミネラルのシグナル

・うま味⇒タンパク質のシグナル

・酸味⇒腐敗したもののシグナル

・苦味⇒毒のシグナル

こびと園長
こびと園長

ピーマンの苦味は毒、トマトの酸味は腐敗、と感じ取ってる可能性があるそうです。

子どもの好き嫌いはちゃんと理由がある

これまで人間が味を感じる仕組みについて解説してきました。

「好き嫌いが増えた」という事はもしかしたらネガティブに感じる人も多いかもしれません。

しかし、見方を変えれば

  • ちゃんと味を感じる機能が発達している。
  • 苦味・酸味など”もしかしては食べてはいけないもの”として判断をちゃんとしている。

という見方もできるわけです。

食育ガイドラインに「好き嫌いをなくす」という言葉はない

厚生労働省が発表している、保育園や家庭で取り組む『食育推進基本計画』には「様々な食べ物への興味や関心を持つ」と標記はありますが、”苦手な物を頑張って食べる”のような表現はありません。

むしろ、食べない事で保育士や親が不安になる、イライラするなどの影響は食を楽しむこととは逆効果に繋がりかねません。

結論:テーブルには出しておいて…「そのうち食べればラッキー」くらいで大丈夫!

皆さんも「昔は食べられなかったけど、大人になって美味しく感じるようになった食べ物」ってありませんか?

子どもと向き合っていると、ついついそんな事を忘れて、色々なものをまんべんなく食べて欲しいと思ってしまいます。

その想いは悪い事ではありません。

ただ、子どもの好き嫌いにもちゃんと理由があります。

理由を受け止めた上で、どうするか考えた方が気持ちが楽になります。

こびと園長のおすすめの考え方は以下の通りです。

子どもの好き嫌いへの向き合い方

・食べる食べないはともかく、苦手な物でも出して、「食べる機会」は保障する。

・大人も同じ物を食べ、美味しい表情を見せて、興味をもらうように働きあかける。

こびとちゃん
こびとちゃん

一口でも食べたら、一緒に喜びましょう

まとめ

・人間の味覚には”味蕾”という味を感じる器官がある。

・味蕾は年齢によって変化し、個数は乳幼児期が一番数が多いと言われている。

・味蕾にはそれぞれ感じ方の特徴がある。

・甘味⇒エネルギー源のシグナル
・塩味⇒ミネラルのシグナル
・うま味⇒タンパク質のシグナル
・酸味⇒腐敗したもののシグナル
・苦味⇒毒のシグナル

・好き嫌いが多くなるのは、味をちゃんと判断している証拠。

・厚生労働省が推奨している「『食育ガイドライン』にも「好き嫌いをなくす」という言葉はない。

・食べる食べないは置いておいて、嫌いなものでも食卓に出し「食べる機会」は保障する。

・無理矢理食べさせるのではなく、食べたらラッキー!くらいに考える。

・大人が美味しそうに食べるのを見せる。

以上です。

子どもに関わる全ての人にエールを!

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