「教える事が得意になる」と得られる3つのこと。教え方の基本シリーズ⑦

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「教える事が得意になる」と得られる3つのこと。教え方の基本シリーズ⑦

「人に教える事」で自分の何が変わる?どう変わる?

▼この記事はこんな人にオススメ
・新人や後輩の育成担当
・これから教える立場を目指す人
・教えることに自信がなくなってしまった人

「教えるのって手間や苦労ばかりかかって…本当に嫌だなぁ…。」

そのように思ったことはありますか?

確かに人に教えるということは、時間も労力もかかります。

また教えたことが新人に全て伝わっていくわけではなく、労力の割に成果がはっきりでるとは限りません。

こびとちゃん
こびとちゃん

新人が上手くできなかったら…教えた側の責任も問われちゃいますしね…。

しかし、人に教えるということは必ずしもデメリットばかりではありません。

人に教える事で自分が得られる多くのメリットもあります。

「教えること」が得意になると得られるメリット3選

・自分の知識が整理される。

・視野を広げることができる。

・説明力が鍛えられる。

そこに目を向けられるかどうかなのです。

嫌だな…と思いながら教え終わった後には苦労が残るか。

自分の成長と捉え、教えることに前向きに向き合っていくか。

その違いはアナタの今後の未来を大きく変える、と言っても過言ではないでしょう。

今回は「教えること」で自分に得られるメリットを解説していきます。

「教える事」を前向きに捉え、自分の成長の糧にしていきましょう!

人に教えることで自分が得られるメリット3選

知識の整理

学習や成長には4つの段階があると言われています。

それが下の図になります。

(画像:AMWコンサルティング株式会社)

人々は知識やスキルを獲得する時、4つの段階を上るそうです。

知識を獲得する4つの段階

第一段階:無意識無能 スキルを意識もせず、使えてもいない。一番最初の段階。

第二段階:有意識無能 知識はあるが、使えていない。

第三段階:有式有能 知識もあり、その知識を意識的に使っている。

第四段階:無意識有能 知識を無意識のレベルで使用している。

こびとちゃん
こびとちゃん

第四段階は身勝手の極意状態というわけですね。

こびと園長
こびと園長

状況に応じて身体が勝手に動く、悟空の奥義ですね…。

他人に教えるためには、改めて自分の知識が整理されてないと行えません。

例えば、新人から「これってどういう意味ですか?」や「なぜこの作業をする必要があるのですか?と聞かれた場合、相手が納得するように説明する必要があります。

今まで覚えてきたたくさんの知識や技術、積み重ねた経験がその中で整理されていきます

そうすると、「あ、こことここって実は繋がってたんだ!」という繋がりや「そうそう、これって本当に大事だよね」といったような、価値観の再確認が行われます。

教える立場の人はおそらく第二段階~第四段階ですが、教えることで知識が整理され、新たな段階へ進むことができる可能性があります。

こびとちゃん
こびとちゃん

知識はあるけど、実践できてなかったなぁ…とかありますよね。

こびと園長
こびと園長

第四段階の人も「無意識でやってるけど、やっぱりこれは大事」という再確認に繋がります。

教えた事は相手によっては無駄になってしまった…という事があるかもしれませんが、自分が教えたことによって、得た知識や経験は無駄になりません

自分の成長のためにも、教える事を誠実に取り組んでみましょう!

視野を広げることができる。

他人に教えるという事は、1人では難しいと思います。

新人指導について他の人に相談したり、自分で教え方の知識を得ようとしたり、多様な意見を求めていくはずです。

その時に、教え方が上手い人と会話する機会を得たり、話を聞いたりすることがでてくるでしょう。

教え方が上手い人の教え方を分析することで「こういう風な伝え方をすれば良いんだ」「こういう風にマネジメントすれば良いんだ」と学ぶことができます

逆に教え方が下手な人の教え方を見ることで「自分が失敗しない方法」も学ぶことができます。

人に教える立場になったからこそ、色々な人の取り組みや意見を聴く機会が増え、それが自分の成長へと繋がるようになります。

また、教える相手からも学ぶことができます。
 
私たちが当たり前だと思っている常識を改めて問われる事で「そういえば、なんでだろう?」と考え直します。
 
新しい視線・アイディアへの自問自答は自分の視野を広げることに繋がります。

説明力が鍛えられる。

3つ目のメリットは説明力の向上です。

人に何かを教える際に、伝えたいことがあっても、伝え方が悪ければ言葉の威力は半減してしまいます。

人に教える事を頑張れば頑張るほど、教える側の伝え方は磨かれていきます

言葉選び、説明の順序、伝えるときの空気感、表情、これらのことを意識すればするほど、教える側の保育士としての能力や人間としてのスキルは上がっていきます。

東京大学大学院の研究で、人を教える立場になる前となった後の意識調査を行ったところ、人に教える立場を経験したことで「他人にわかりやすく説明する意識」が高まっていることが明らかになっているそうです。

説明力を鍛えるというのは、保育士という職業をする上ではとても重要な技能です。

なぜなら、子どもの育ちを保護者に説明する責任があるからです。

こびとちゃん
こびとちゃん

非認知能力については目には見えないので、説明力が問われますよね。

こびと園長
こびと園長

どれだけ良い活動をしていても、育ちが説明できないと、保育の価値は半減してしまいます…。

説明力は、学ぶこと・経験することで誰でも鍛えることができます

教え方の基礎を知ること、教える相手に誠意をもって教える事、この2つさえ守れば必ずスキルアップはできます。

まとめ

教える事は大変…でもメリットもたくさんあります。

人に教える事で自分が得られるメリット
①知識の整理
②視野を広げられる
③説明力が鍛えられる。
人に教える事は難しく、時間や労力もかかります。
 
しかし、教える事の基礎をしっかり学ぶことで、自分のスキルアップに繋がったり、負担を軽減することもできます。
 
人に教える側の立場になった場合、どうしてもネガティブな方向に目がいきがちです。
 
しかし、どうせ教えるなら、よりポジティブに自分が成長する!くらいの前向きな気持ちで教えてみませんか?

今回の教える事の基本シリーズが少しでも皆様の役に立っていれば幸いです。

子どもと関わる全ての人にエールを!