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7月のほいく・こそだてNewsまとめ(前半)
▼この記事はこんな人にオススメです。
- 忙しくて時間がない方。
- 保育業界、子育てのニュースを知っておきたい方。
7月の保育や子育てにまつわるニュースをまとめました。
毎月、前半と後半に3つずつニュースを紹介します。
年間で70以上のニュースをチェックできるので、他の人と差がつきます。一緒に勉強しましょう!
6月のほいく・こそだてニュースはこちら
2021年の保育事故2347件で最多。
7月7日、内閣府は「令和2年教育・保育施設等における事故報告集計」を公表しました。
令和2年教育・保育施設等における事故報告集計の結果
2021年の保育園における事故は2347件と過去最多になりました。
https://nordot.app/917646366320279552?c=39546741839462401
(共同通信 7月7日)
事故報告集計の概要
- 事故報告件数が2020年よりも増加しました。
- 負傷のうち「骨折」が8割を占めました。
- 死亡事故の報告件数は5件でした。
- 事故の発生場所は施設内が1815件と事故の90%を占めました。1815件のうち994件、55%が園庭など保育室外の事故でした。
骨折がそんなにも多いのですね。
死亡事故の内訳
5件の死亡事故の内訳については、以下の通りです。
(出典:令和2年教育・保育施設等における事故報告集計より)
死亡事故において、窒息による死亡事故が3件と一番多い事故となりました。
以下の表は死亡時期発生時の状況です。
(出典:令和2年教育・保育施設等における事故報告集計より)
死因と発生状況の表を比べると、「窒息」3件中、「食事中」が2件であることがわかります。
誤飲・誤食など食事中は死亡事故に繋がりやすい傾向があります。
見守りに注意しましょう。
バス置き去り事件
死亡事故のうち1件は福岡県中間市の双葉保育園で起きた、園児バス置き去り事件です。
5歳児の男の子がバスから降りたのを確認されず、9時間閉じ込められてしまい、熱中症で死亡してしまった痛ましい事故です。
降車の確認、出欠の確認などがされていなかったなど、園の過失もあったそうです。
重大事故を起こさないように定期的にマニュアルの見直しをしましょう!
保育中の事故はいつ誰であっても起きる可能性があります。
保育中の事故を回避するためには以下のポイントが大切です。
- ガイドラインの再確認、マニュアルの見直し
- ひやりハットの活用
- 職員間の連携(あぶない!と思ったらすぐ相談・改善)
ガイドラインは下記のURLから取得することができます。
重大事故が起こってしまう前に、ガイドラインの確認とマニュアルの再確認をおこないましょう!
東京都「育休」の愛称を「育業」へ。
名称変更にかける想い
東京都は6月29日に行われた「育休取得応援サミット」の中で、これまで使用していた「育休」の愛称を「育業」へ変更することを決めました。
(記事:ベネッセたまひよオンラインより)
記事によると、2020年度の育児休業取得率は女性が81.6%であるのに対し、男性は12.65%にとどまっているそうです。
そこで東京都は「育児休業」に代わる愛称を公募。
最終候補は以下の一覧でした。
- 育児シフト
- 育児出向
- 育児留学
- 子育てワーク
- はぐくミッション
- はぐくみらい期間
- 未来育活
- 育業
面白いワードが色々でてますね!
選考理由に小池都知事はこのように答えました。
とくに『育休』は『休む』というイメージがついてしまいます。ですが、『育休』は仕事を休む期間ではなく、未来を担う子どもをはぐくむ期間。育児は職場での仕事以上に大変な仕事です。これからは『すみません、育休を取らせてください』ではなく『育業します』と胸を張って言える社会にしていきたい」(ベネッセたまひよオンライン記事より抜粋)
『育児』=『休み』というイメージを変えたかったのですね。
会の様子はYouTbeチャンネルでも公開されています。
興味のある方はご覧ください。
ネットの反応
これに対して、インターネットでは賛否両論の意見が飛び交いました。
色々な意見が飛び交ったのですね。
何にせよ議論が起こるのはいいことです。
こびと園長の感想
こびと園長は最初にこのネーミングを聞いたときに好きにはなれませんでした。
なぜなら、もともとは仕事よりも子育ての方が大切、というメッセージ発信のはず。
それが、子育ては大切な仕事です!と銘打ったせいで、「仕事」が上で、子育てが「下」という価値観を改めて認識させてしまったような気がするのです。
さらに、子育てを「仕事」「努力して成し遂げること」と位置付けると、当然評価対象は子どもになります。
評価対象の子どもはどのように感じるのでしょうか?
子育てはありのままの子どもの姿を認めてあげる事が大切です。
失敗したっていい、逃げたくなってもいい、ありのままのあなたでいい、というメッセージを発信してあげたいものです。
それでも「育業」という言葉に変え、社会が変化すれば、名前なんてなんでもよい!とも思います。
これを機に、男性の育業参加が増えることを願っています。
育業を取得するメリット(税優遇・保障充実など)をもっとガンガンつけたらいいのに…とも思います。
子育てを楽しめる世の中になるといいですね!
コロナ禍の味方。医療・病児のオススメ便利アプリ。
2022年7月18日、新型コロナウイルスの感染者数が全国で7万6197人となりました。(2022年7月19日現在)
全国的に猛威を振るう新型コロナウイルスにより、保育園での休園や休クラスも増えてきています。
突然の体調不良、預け先がない状況を少しでも改善するためのアプリが話題になっています。
(光文社 magacol)
急な体調不良や休日に診療できる「キッズドクター」
「キッズドクター」はアプリを通じて、自宅からお医者さんと繋がれるサービスです。
キッズドクターでできること
- チャットで健康診断ができる。(無料)
- 自宅にいながらオンライン診療を受けられる。(保険適用)
- 自宅に往診を依頼できる。薬も処方してもらえる。(保険適用)
- 色々なケア情報を読むことができる。(無料)
地域は限定してしまいますが、オンライン診療であれば近くの薬局で処方箋を出してもらえるので、かなり負担は軽減されます。
オンライン診療は乳児保険も適用されるようなので、気軽に診察してもらえます。
万が一に備えて、アプリを入れておくだけでも安心ですね!
身近な病児保育が検索できる「あずかるこちゃん」
こちらは病児保育をスマホから24時間簡単に申し込めるサービスです。
あずかるこちゃんでできること
- 居住地域を中心に、最適な病児保育を手軽に検索できる。
- LINEから予約&キャンセルをおこなえる。
- 面倒な書類をオンライン上で手続きできる。
- 施設の紹介を通して、病児保育の内容を見ることができる。
- お迎え時間など細かい連絡をアプリを通じておこなえる。
これらのサービスが無料で使用することができます。
都心部限定になってしまいますが、いざという時に預け先を把握しておくだけでも、安心感がありますよね。
病児保育は手続きが大変ですが、これを使えばかなりスムーズに利用ができそうです!
まとめ
7月の保育・子育てニュースまとめ
90%は骨折による事故。
死亡事故は5件、食事中の窒息が2件、バス置き去りによる熱中症が1件、SIDSが1件、その他が1件でした。
事故を防ぐために「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」を確認し、マニュアルを見直しましょう。
アプリを通じて、自宅からお医者さんと繋がれるサービス「キッズドクター」
気軽に利用できる病児保育を検索できるサービス「あずかるこちゃん」
以上です。
教育や子育ては時代の背景によって変化します。
今では当たり前ですが、オンラインでの授業や会議は昔では考えられませんでした。
新型コロナウィルスという要因によって社会が変化したからです。
教育や子育ても時代の背景によって変わり、私たちの支援方法も変わってきます。
時代に即していない支援は足かせと同じです。
時代の流れを見極めながら、子どもや家庭を保育士としてどのように支援していくのか、一緒に学んでいきましょう。
子どもに関わる全ての人にエールを!