【2023年2月】保育ニュースまとめ[解説]

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【2023年2月】保育ニュースまとめ[解説]

保育に関するニュースをまとめました。

保育に関するニュースは興味あるけど…時間もないし、ネットで調べるのも大変…。

そんな方のために、保育に関するニュースをまとめました。

これを見ておけば、最新の保育ニュースは一通りチェックすることができます。

ぜひ、ご覧ください!

新資格「こども家庭ソーシャルワーカー」 厚労省WGが取りまとめ案

厚生労働省は2月8日、子ども家庭福祉の認定資格の取得に係る研修等に関する検討会ワーキンググループ(委員長=山縣文治・関西大教授)を開き、新しいこども分野の資格に関する取りまとめ案を示した。名称は「こども家庭ソーシャルワーカー」。試験は選択式で行う。(中略)

取りまとめ案によると、新資格の名称は「こども家庭ソーシャルワーカー」。議論の過程では厚労省がこども家庭福祉ソーシャルワーカーやこども家庭福祉士、こども家庭福祉相談支援専門員といった案を出したという。しかし、「国際的にも通用する名称がよい」「専門員は家庭支援専門相談員など既存の資格との混同が生じる」などの指摘があり、最終案に落ち着いた。

福祉新聞 2023年2月20日

2024年の児童福祉法の改正に伴い、新資格である「こども家庭ソーシャルワーカー」が新設されます。

こびとちゃん
こびとちゃん

「こども家庭ソーシャルワーカー」ってなんですか?

こども家庭ソーシャルワーカーとは?
自ら意見を表明することが難しいこどもへの支援、家庭全体を捉えた虐待予防、親子分離を伴う保護などの介入的ソーシャルワークといった専門的な分野をカバーする新しい資格。

児童相談所の職員の資質についてが課題として出ました。

児童相談所の職員の専門性の向上や社会的地位を上げることを目的に「子ども家庭福祉ソーシャルワーカー」資格を国家資格として導入する方向です。

子ども家庭福祉ソーシャルワーカーは主に以下の部分で働くことになります。

  • 児童相談所
  • 市区町村の虐待相談対応部門
  • 民間の児童養護施設や乳児院
  • 児童家庭支援センター
  • 保育所
こびと園長
こびと園長

家庭支援の重要性が増すので、保育園にもかかわってくる資格です。

こども家庭ソーシャルワーカーや2024年児童福祉法の改正についてもっと詳しく知りたいかたはコチラの記事をご覧ください。

不適切な保育関連

不適切な保育に関連するニュースが相次いで報告されています。

こびとちゃん
こびとちゃん

まだまだ続いているのですね…。

こびと園長
こびと園長

一過性のものと捉えず、自分事として気を付けていきたいですね…。

全ての記事に対して解説はおこないませんが、不適切な保育の概要を知っておくだけでも防止策になります。

ざっくりとでも把握しておきましょう。

保育士、保育園児に「デコピン」運営者、虐待で処分検討

東京都世田谷区の私立認可保育園「ナオミ保育園分園ぶどうの木」で昨年4月以降、保育士2人が園児の額を指ではじく「デコピン」などの不適切な行為をしていたことが3日、分かった。運営法人は虐待と認定して2人を自宅待機とし、処分を検討している。

共同通信 2023/02/03

女性保育士2人を書類送検 園児の頭をおもちゃでたたく 暴行容疑、松戸の小規模保育で

 松戸市の小規模保育事業所「コモレビ・ナーサリー」で、保育士が園児の頭をたたくなどの不適切保育があった問題で、松戸署は10日、暴行の疑いで30歳と31歳の女性保育士2人=いずれも同市=を地検松戸支部に書類送検した。

 2人の書類送検容疑は昨年10月5日午前、同市東松戸にある同事業所で、男児2人の頭を手やおもちゃでたたくなどした疑い。男児にけがはなかった。

 同署によると、30歳の保育士は容疑を否認。31歳の保育士は認めている。

千葉日報 2023年2月10日

浜松市の認定こども園で不適切な指導や保育士を適正な人数配置していなかったことが発覚 市が改善勧告

浜松市の認定こども園で保育士が園児の腕を引っ張るなどの不適切な行為が確認されたなどとして市が改善勧告を出した問題で、園は17日夜、保護者への説明会を開き、今後の再発防止策や、園長の退任が決まったことなどが報告されました。(中略)

また、改善勧告の対象にはなっていないものの、園長が、別の園児の髪を引っ張った園児の手の甲をたたく不適切な行為が確認されたとしてことし5月の退任が決まったことが報告されたということです。

NHK NEWS WEB 2023年2月18日

こちらの記事は園長自身が不適切な保育をこなっている事実や、職員に対してパワハラをおこなっていた疑いがもたれています。

こびと園長
こびと園長

同じ保育園を運営する立場として、心が痛みます…。

園児を電気のない倉庫に一時閉じ込め 鹿児島市が「虐待」認定 別の園でも「不適切保育」

鹿児島市の保育園で園児が一時、倉庫に閉じ込められた事案について、市が「虐待」と認定し、文書で改善指導していたことが分かりました。

「虐待」が認定され文書で指導を受けたのは、鹿児島市の認可保育園「田上キッズ保育園」です。

鹿児島市や園によりますと去年9月、保育士が言うことを聞かなかった2歳男児を、電気のついていない倉庫に閉じ込めました。男児はすぐに出されたものの照明のスイッチやドアノブが男児の手が届かないところにあったことから、市は「心理的虐待」と認定し、今月20日付で文書で改善指導しました。
園の理事長は取材に「コメントできない」としています。

MBC南日本放送 2023年2月24日

動画から保育士を特定 不適切保育の認定こども園、横浜市が行政指導

横浜市内の認定こども園で不適切な保育があったとして、市が園に対して行政指導をしていたことが分かった。保育士が子どものあごをつかむなどの行為があり、保護者から通報を受けて市が調査していた。

 保育・教育運営課によると2021年8月、園に勤めていた保育士が複数回、子どものあごをつかんだり、ほおに手を当てて無理やり自分の方に向かせたりするなどしていたという。

朝日新聞 2023年2月24日

園児を締め付け負傷か 保育士逮捕 東京・日野市の保育園

東京・日野市の保育園で、園児に馬乗りになり、体を強く締め付けるなどしてけがをさせた疑いで、保育士の男が逮捕された。

容疑者は2020年4月、勤務していた「吹上多摩平保育園」で、あおむけの状態の園児に馬乗りになって両腕で体を強く締め付け、左右に激しく揺さぶるなどして、顔面をうっ血させるけがをさせた疑いが持たれている。

警視庁によると容疑者は、園児が泣いてもなお、数分にわたって犯行に及んでいた。

調べに対して容疑者は、「スキンシップとして抱きしめたことはあります」などと容疑を否認している。

FNNプライムオンライン 2023年2月25日

「時間内に無理やり食べさせた」“園児虐待”保育園で新たな不適切保育も静岡県と裾野市が運営法人に改善勧告

元保育士3人が逮捕された静岡県裾野市の保育園虐待事件で、園を運営する法人に対し、静岡県と裾野市が2月9日、改善勧告を出しました。新たな不適切な保育があったことも明らかになっています。(中略)。

改善勧告が出されたのは、静岡県裾野市のさくら保育園を運営する社会福祉法人「桜愛会」です。さくら保育園をめぐっては、元保育士3人が園児に虐待行為をしていたとして、静岡県と裾野市が、2022年12月から特別監査を実施していました。(中略)

監査の結果、静岡県は元保育士3人の行為として通報があった16事例のうち、「児童の頭をバインダーで叩く」「足をつかんで宙づりにする」など、9つを事実認定。さらに、聞き取りによって、「児童の食事のペースを考慮せず、時間内に無理やり食べさせた」という不適切保育を追加しました。

SBSNEWS 2023年2月9日

こちらは静岡県裾野市のさくら保育園の続報です。

特別監査をおこない、新たな事実が発覚していたことがわかりました。

こびとちゃん
こびとちゃん

いまだに調査がおこなわれているのですね…。

こびと園長
こびと園長

本来、調査は時間かかると思うのですけれどね…。

不適切保育問題で市幹部処分「公表遅れ問題大きく」 静岡県裾野

 静岡県裾野市は13日、園児への不適切保育が問題になった私立認可保育園「さくら保育園」の事案を担当していた健康福祉部の幹部3人に対し、「対応に遅延を生じさせた」などとして文書訓告などの処分にしたと発表した。健康福祉部長が文書訓告、子育て支援監とこども未来課長が口頭注意とした。

 この問題を巡っては昨年8月17日に関係者から市に情報提供があり、市が園への指導に入った。同25日に園から調査報告書が提出され、15項目の不適切保育があったとされたが、市長への報告は11月28日、公表は同30日と大幅に遅れた。

 村田悠市長はこうした対応の悪さが公表遅れを招き、問題を大きくしたとして、公表直後から懲戒処分も視野に入れた処分の方針を示していたが、懲戒処分検討委員会の審査の結果を受け、今回の対応になったという。

朝日新聞DIGITAL 2023年2月14日

今回の不適切な保育について、市の対応に関しても責任が追及されています。

「不適切保育に関する対応についての調査研究」のなかでも、保育園と行政が一体になって、未然に防ぐ取り組みを進めるようにされています。

自治体と保育園が一体となって、防止に努めていきたいですね。

不適切な保育についてもっと知りたい方はコチラの記事をご覧ください。

こどもの意見聴く「新たなチャレンジ」国・自治体に4月から義務付け

こどもや若者に関する政策を決める際には、こどもや若者の意見を聴くことが、4月から国と地方自治体に義務付けられます。意見をどう集めるのか、具体的な方法や課題を検討してきた国の検討委員会が、2月27日、報告書の案をおおむね了承しました。正式な報告書は、3月中に発表される予定です。

「こども政策決定過程におけるこどもの意見反映プロセスの在り方に関する検討委員会」は、4月に発足するこども家庭庁の設立準備室が開催してきました。

こどもの権利や若者の政治参加に詳しい研究者らを委員として、国内や海外事例の調査、有識者などのヒアリングを行ったほか、モデル事業として、こども・若者2300人以上に、対面やオンライン、WEBでのアンケート、児童養護施設への訪問などを通じて、どのようにしたら、国や自治体に意見を言いやすくなるかなどを聞いて、報告書案をまとめたということです。

日テレNews 2023年2月28日

4月に「こども基本法」が施行されたり、「こども家庭庁」が設立されたりするにあたり、こどもの意見を聴く仕組みを整えることが義務化されます。その検討会で議論が進んでいるようです。

こどもの意見表明権について、あらためて確認しておきましょう。

こどもの意見表明権とは?
子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。(引用:ユニセフ「こどもの権利条約について」)

こどもの権利条約第12条

・締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。

・このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は代理人若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。

こどもの権利条約にも定められている通り、こどもの意見を聴くことは大人の義務です。

日本でも少しずつこどもの意見を聴く姿勢や制度が整ってきました。

こびとちゃん
こびとちゃん

具体的にどのように聴くんですか?

これまでの会議の報告書では、約2100人の子どもや若者にアンケートを実施し、以下のように聴いていく仕組みを作っていくとされています。

  • 対面やオンライン
  • SNSを活用したチャット形式
  • インターネットによるアンケート
  • 児童館などを通じたアンケート
  • こども・若者を対象としたパブリックコメント
  • 役所の審議会などへのこども・若者参画(こどもの委員の数は多くし、一人にしない)
  • 児童館、児童養護施設などに出向いての意見交換

こどもの意見が反映される社会を目指して、まずは大人が聴く姿勢をみせることが大切ですね。

こびと園長
こびと園長

こどもの意見がキチンと反映される社会を目指していきましょう!

こども基本法やこども家庭庁についてもっと詳しく知りたい方はコチラ。

こども政策決定過程におけるこどもの意見反映プロセスの在り方に関する検討委員会について詳しく知りたい方はコチラ。

幼児期の教育・家庭環境、将来の学力・年収にどう影響?…文科省が追跡調査へ

文部科学省は、幼児期の教育や体験活動、家庭環境がその後の成長や生活にどのような影響を与えるかを調べる長期の追跡調査に乗り出す。国内でこうした調査は初めて。就学前の5歳児数万人を対象に学力や進路、成人になってからは職業や年収などを調べる方向だ。同省はデータを分析し、効果的な教育プログラムを開発したいとしている。

幼稚園や保育園、認定こども園では、遊びや体験を通じ、好奇心や協調性など学力の土台となる力を育む幼児教育が行われている。

今回の追跡調査では、幼児が通う施設での教育内容や体験活動のほか、保護者の年収や就業形態などの家庭環境も調べる。小学校入学後も継続して同じ子どもの学力や進路状況を調べ、成人になってからは職種や年収などの情報を集めることも想定する。小学校の中学年頃までは毎年調査を行い、その後は間隔を空けながら実施する予定だ。

読売新聞オンライン 2023年2月27日

文部科学省が、幼児期の育ちは人生にどのように影響するのか、調査をおこなうようです。

同じ様な追跡調査は、海外ですでに「ペリー就学前プロジェクト」という名前でおこなわれています。

ペリー修学前プロジェクトとは?

1962年に就学前教育の有無が子どもの収入や職業などの将来にどう関わるかを解き明かした研究です。

就学前に能動的な教育を毎日2時間半おこなったグループ、おこなわなかったグループの将来を追跡します。すると、就学前に教育をおこなったグループが基礎学力、年収、持ち家率、犯罪率の低さなど、あらゆる面で、幼児教育をおこなわなかったグループよりも高い数値がでました。

これほどまでに長期間追跡調査をおこなうプログラムは前例がありませんでした。

就学前におこなう幼児教育の重要性(特に非認知能力)と経済効果の面で大きな波紋を呼び、主体的に学ぶことの大切さが改めて認識されました。

日本でこの追跡調査が活かされ、ちゃんと根拠のある、質の高い幼児教育が実施されていくことを願っています。

こびと園長
こびと園長

乳児が対象外なのが、なんとも文部科学省ですね。

ソニー幼児教育支援プログラム 2022年度 保育実践論文 入選発表!

2022年度のソニー幼児教育支援プログラムの保育実践論文の入選が発表されました!

ソニー幼児教育支援プログラムとは?
公益財団法人ソニー教育財団が主催している保育実践論文コンテスト。
「科学する心」を育てるたくさんの保育実践の応募の中から、入選されます。

今年度の最優秀園は以下の2園です!

最優秀園

(学)白梅学園 白梅学園大学附属白梅幼稚園/東京都

テーマ:臨場感をかたちづくる 遊びが拓く電車の世界

最優秀園

幼保連携型認定こども園 奈良市立伏見こども園/奈良県

テーマ:探究の深化~科学する心を育てるために~

こびとちゃん
こびとちゃん

おめでとうございます✨

白梅学園大学付属白梅幼稚園の実践では、電車遊びを通じて、こども達が現実世界をどのように自分のものにし、学んでいくのか。

奈良市立伏見こども園では、園で「科学する心」の深化過程を定義し、子ども達の日々の遊びから実例を交えた考察をしています。

こびと園長
こびと園長

どちらの実践もとても面白く、読むだけでも学びになります。

実践報告は無料で閲覧できます。

ぜひご覧ください!

まとめ

今回は以下のテーマを取り上げました!

1か月の間でも保育や子どもを取り巻く環境は大きく変化しています。

ニュースで情報を知り、保育士としてレベルアップしていきましょう!

こどもに関わる全ての人へエールを!