PR
保育士はなんで人間関係が悪くなる?理由を解説!
理由①理想と現実(主に業務量)のギャップ。
理由②対話ができていない。保育園側も取れる対策をとっていきましょう!というお話です。
※今回のシリーズは主観多めです。あくまで、こびと園長の一意見としてお読みください。
本人たち同士の問題だから、関係ないですよ。
と言ってしまえば、それまでです。
保育士の離職理由No1は…やっぱり人間関係?
保育士の離職理由は「職場の人間関係」と言われています。これは本当なのでしょうか?
東京都福祉保健局が2019年に「東京都保育士実態調査報告書」の調査を行ったところ、離職の理由は以下のようになりました。
(出典:「東京都保育士実態調査報告書」(令和元年5月公表)東京都福祉保健局」
1位人間関係、2位給料が安い、3位仕事量が多い という結果ですね。
約3割の人が人間関係を理由に退職しているのぅ…。
実際のデータとしても、(少なくとも東京都では)人間関係による離職数が一番多いことがわかりました。
トラブルの原因①理想と現実のギャップ-業務量の多さ-
保育士は子どもが好きだから保育士になります
先ほどの「東京都保育士実態調査報告書」の中に、保育士資格を取得した理由調査があります。
(画像:「東京都保育士実態調査報告書」より)
これによると、保育士を志した人の45.9%が「子どもと接することが好きだから」という理由を挙げています。
私もその理由です!やっぱり子どもと関わりたいですよね!
働き始めると保育に関わる相談時間の確保が困難である
2020年に厚生労働省が行った「保育士の業務負担軽減に関する調査研究」というものがあります。
保育士の業務で一番ストレスを抱えているものは何だと思いますか?
それは「保育に関わる相談時間の確保が困難であること」でした。
自分の保育ってこれいいのかな?って相談したい時たくさんあります…
昼の時間はノート、夕方は次の活動準備や月案書類…これでは話す時間がなかなか確保できないのぅ。
理想と現実のギャップが生まれてしまう…
この2つのデータからわかること、それは
②働き始めると、書類の業務に追われて、子どもと良い関わりをするための時間が作れない。
という事になります。
また先ほどの離職原因の第3位も「仕事量が多い」ということが挙げられていました。
この状態では精神的な余裕はない状態と言えるでしょう。
精神的な余裕がない状態で同僚と意見の食い違いが起これば、それは人間関係のトラブルに直結します。
保育のことをもっと話したいのに、時間が作れない!
この事が保育士の人間関係を悪化させる原因の1つでしょう。
対策:保育の話し合いの時間確保をしましょう!
業務量が多すぎる場合の対処法
結局、業務量が多くて上手くいかない場合の対処法は3つしかありません。
- 業務量を減らしたり、効率化させる
- 働く時間を延ばす
- 死ぬほど頑張る
業務量を上手く減らしきれていない、効率化できていない保育園は
- 夜間に職員会議をやる
- 残業している職員がたくさんいる
- 保育のことも深堀りできていない
このような可能性があります。
完璧とまではいきませんが、こびと保育園もこのような保育園を目指しています。
学生の方も保育園選びはこのポイントを押さえるといいかもしれません
より良い保育園を目指してICTを導入しましょう
先ほどの「保育士の業務負担軽減に関する調査研究」によると、2020年時点でICT(保育業務支援ソフト)の導入率は54.4%に留まっているそうです。
半分程度しか進んでないのですね…。
さらに、ICTにも連絡帳や月案の指導計画も作成できるもの、登降園管理しかできないもの、など様々な種類があります。
ICTを導入している保育園でも、月案や週案など指導計画をICTで作成している保育園は31.5%と少ない数字でした。
つまり、ほとんどの保育園が日々の連絡帳、月案などの指導計画を手書きや保育園独自の書式を使用しているという事になります。
この時代にさすがにそれは効率が悪いんじゃ…。
ICTを導入すると、書類作成時間は以下のように減少します。
(図:「保育士の業務負担軽減に関する調査研究」より)
明らかにICTを導入している保育園のほうが書類の作業時間は短いですね!
ICTを導入するメリットとしては様々ありますが、何といっても1番のメリットは「書類作成の簡略化」にあります。
上記の表は使用しているICTの種類や作成している書類によっても違うので、一概には言えません。
しかし、こびと保育園でも実際にICTを見直すことで、明らかに書類の作成が簡略化、削減化され、業務負担が減りました。
空いた時間を、後輩の育成の時間に使ったり、早く帰れるように作業をしたり、有効活用しています。
私は毎日、晩酌してます!
すげぇ…。
まとめ
保育士の人間関係が悪くなる理由①「理想と現実-業務負担編-」について解説してきました。
離職理由No.1の「人間関係」の改善を図ることは、結果として先生達はもちろん、子ども達にも還元されます。
子どもも大人の人間関係はよく見てますからね。
という方のために、
ほいくぶでは
「ICT比較検討記事」
「こびと園長オススメ、最強ICT紹介」
「こうやって書類の見直しをしました!」
という記事も今後は書こうと思っていますので、乞うご期待ください。
次回は後編対話ができていないについて更新します。
全ての保育関係者にエールを!