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寝る前の子どもがハイテンションになるのは”寝る前の儀式”をしています。
寝る前の子どもがハイテンションになるという事ありませんか?
せっかく寝かけていたのに、急に起き上がって歌いだしたり、踊りだしたり…。
「もー!早く寝てよー!」とついついイライラしてしまいます。
しかし、子どもが寝る前にハイテンションになるのは理由があります。
そこにはノンレム睡眠とレム睡眠、睡眠周期、自律神経が関係しています。
人が睡眠につく時の仕組み
人間が睡眠につく時は以下の3つの事が関係しています。
人間の睡眠に関係する3つの仕組み
・レム睡眠/ノンレム睡眠
・睡眠周期
・自律神経
この3つの要因が絡み合い、人間は睡眠をしていきます。
それぞれの要因を見ていきましょう。
人間の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返している。
人間の睡眠の特徴としてレム睡眠とノンレム睡眠があります。
聞いたことあるけど…どっちがどっちだっけ?
- レム睡眠⇒眠りの浅い睡眠
- ノンレム睡眠⇒眠りの深い睡眠
人間は生まれた時から、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
レム睡眠とノンレム睡眠が切り替わるタイミングを睡眠周期と呼ぶ
先ほど、睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す、という事をお話ししました。
レム睡眠とノンレム睡眠が切り替わる周期のことを睡眠周期といいます。
新生児はレム睡眠が多く、睡眠時間全体の半分くらいを占めており、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替わりもまばらです。
それが徐々に成長していくにつれて、切り替わりの周期が安定してきます。
睡眠周期はどのように変化していくのでしょう?
睡眠周期はどう変化する?
生後三か月くらいの赤ちゃんから徐々に睡眠周期が規則的になっていきます。。
レム睡眠とノンレム睡眠の割合としては、レム睡眠の割合が減っていきます。
2~3歳では25%程度
成人で20%程度
になると言われています。
幼児期の睡眠周期は?
幼児期の睡眠周期は大体60分~80分になると言われます。
その際にまだ眠くないのに寝かされそうになると「遊びたい」「起きていたい」という気持ちから怒ったり、泣いたりすることがあります。
自律神経の副交感神経が優位になり、眠りにつく
人間の体には自立神経というものがあります。
- 自律神経とは?
- 身体の働きを調整する神経のこと。
交感神経と副交感神経の2種類に分かれています。
交感神経と副交感神経は車でいうアクセルとブレーキのようなものです。
この交感神経と副交感神経が自動で切り替わっていくことで、体の健康を保っていきます。
交感神経と副交感神経 それぞれの働き
交感神経と副交感神経はそれぞれ切り替わるタイミングがあります。
交感神経(活動)が優位になるとき | 副交感神経(休息)が優位になるとき |
---|---|
活動しているとき | 休息しているとき |
緊張しているとき | 寝ているとき |
ストレスがあるとき | リラックスしているとき |
交換神経と副交感神経って自分で交換できるのですか?
基本的には体が勝手に切り替えるから、自分の意志では無理です。
しかし、リラックスした時に勝手に切り替わりはするから、ある程度操作はできるかもしれないですね。
人間が眠りにつくときはリラックスして、副交感神経が優位になった時です。
子どもが寝る前にハイテンションになる理由
以上のことを踏まえて、なぜ子どもは寝る前にハイテンションになるのでしょう?
それぞれ見ていきたいと思います。
寝る前にハイテンションになる理由①守られている安心感を得るため
子どもにとって眠りに入るということは、大人との別れを意味します。
なぜなら、まだ先を見通すことが難しいため、寝て起きたあとに保護者が近くにいてくれるかどうか見通せないからです。
そのため。別れの前は寂しくなったり、不安になったり…おしゃべりをしたり、動き回ったり、いわゆるハイテンションな状態になります。
なぜハイテンションになるかというと、ハイテンションになった時に大人に気持ちを受け止めてもらうことで、「守られている」という安心感を得るためだと言われています。
守られている安心感を感じ取れば、副交感神経が優位になり、徐々に眠くなってくる…というわけです。
赤ちゃんなんかはなぜ不機嫌になるのかわからなかったりしますよね。
だからこそ、「眠いんだね~」と声をかけて、自分がなぜ深いなのか言葉で定義づけてあげると安心する、と言われています。
寝る前にハイテンションになる理由②リラックスするため
もう1つの理由として、リラックスするための儀式という事も言われています。
一度自分の体をハイテンションな状態にすることで、交感神経を優位にさせます。
その後、落ち着くと副交感神経が優位となり、リラックスした状態となり、入眠しやすくなります。
効率は悪い…と思うかもしれませんが、子どもなりに寝るための準備をしているのです。
子どもも晩酌できればいいんですけどねー。
こびとちゃんは晩酌して寝落ちしてるのか…。
ハイテンションな状態をどうすればいい?
さて、これまで人間が眠りにつくまでの仕組みや子どもがハイテンションになる理由を解説してきました。
子どもがハイテンションになるのはある程度仕方がないとは言え…静かに入眠できるような取り組みはあるのでしょうか?
これより解説していきます。
入眠前までの活動や環境を見直す
大人のペースでいきなり「もう寝るよ!」と言われても、子どもには切り替えが難しいのです。
そこで次のような取り組みなどは効果があるかもしれません。
入眠までの活動や環境を見直すポイント
・遊びをリラックスしているような絵本を読む。
・交感神経が活発になるスマートフォン・カメラ・テレビ・タブレットの使用を避ける。
・蛍光灯やLEDのような昼白色から、間接照明のような電球色に切り替え、リラックスできる空間を作る。
大人の関わり方を見直す
交感神経と副交感神経の関係は自分では切り替えができません。勝手に切り替わるのです。
つまり、大人が寝かせよう!と意識しすぎてしまうと、緊張が子どもにも伝わり、交感神経が優位になってしまいます。
子どもも寝るための準備をしているんだ、という意識を持ち、一緒にリラックスしていると改善されるかもしれません。
子どもも寝る準備をしているんだ!とわかるだけで気持ちが楽ですね。
子どもの行為には1つひとつ、ちゃんと理由があります。
まとめ
・睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す。この切り替わりを睡眠周期という。
・幼児が寝る前にハイテンションになる理由
①安心感を得るため
②交感神経を一度優位にし、その後副交感神経を優位にさせ、リラックスしようとしている
・対策
①入眠前の活動や環境を見直す
②発達や睡眠の仕組みを知り、大人の関わりを見直す。リラックスしましょう。
発達の意味がわかると、見方が変わりますね!
以上となります。
子どもの子育てを頑張る人へエールを!