
本は最強の自己投資!
こんにちは!こびと園長です。
保育士としてもっともっとレベルアップしたいと考えているアナタ。
ぜひ本を読みましょう!
本は最もコスパの良い自己投資!と言われています。
なぜなら、普通は研修や講義など何時間も話しを聞き、高い参加費を払って知識を得ます。
しかし、読書は研修や講義などよりも安く、自分のペースで著者の学んだこと・経験したことを学べます。
しかし、保育の本はたくさんあって、どれを選んだらいいかわからない…。とにかく良書が知りたい…。

そもそも本を読むのが苦手です…。
そんな方のために、こびと園長オススメの比較的読みやすい書籍や深い保育内容の書籍、保育園でも使えるビジネスの考え方など…本当にオススメできる書籍をご紹介します!
まずは自分の興味ある分野の本から読んでいき、少しずつ本を読む習慣を身につけましょう。

どれも良い本ですよ!
とりあえず持っておくべき5冊!
子どもの権利条約ハンドブック(著者:木附千晶、福田雅章)
こんな人にオススメ!
・子どもと関わる全ての人。
・子どもの権利を学びたい人。
・子どもに権利意識をもってもらいたい人。
子どもの権利、尊重していますか?
保育者として、親として、人として…子どもに関わる全ての人にまず読んでもらいたい1冊です。
国連で定められている「子どもの権利」についてとてもわかりやすく解説しています。

子どもの権利なんて難しそう…。
という方でも大丈夫!具体例を交えながら、とてもわかりやすく書いてくれています!
ルビが入っているので、お子さまでも読める内容です。
そして「子どもには、自分の思いや願いを自由に出しながら大きくなる(成長する)権利」(6条、12条)があり、家や学校で子どものめんどうを見るおとなには、「子どもの願いや思いと真剣に向き合う義務がある」と定めました。親や先生など、身近でめんどうを見る人は、子どもの発する思いや願いがどんなものであっても、「ねぇねぇ」という呼びかけに虫したり、あたまから「バカを言うな」と拒否することは、許されなくなったのです。(5条)
『こどもの権利条約ハンドブック』プロローグより
これからを生きる子ども達が、自分にはどのような権利があり、どのように生きるべきなのか、そんな事を考えさせられるテーマになっています。
大人も子どもの何を大切にすれば良いのか、ヒントを貰えます。
子どもに関わる人には必読の1冊です!絶対読みましょう!

著者の木附さんと福田さんの暖かい文章が心に響いて、泣けてきちゃいます。
日本が誇る!丁寧な保育:0歳1歳2歳児クラスの現場から(著者:大豆生田啓友 おおえだけいこ)
日本が誇る!丁寧な保育:0歳1歳2歳児クラスの現場から
(著者:大豆生田啓友 おおえだけいこ)
こんな人にオススメ!
・これから保育士になる
・保育を始めたばかり
・保育の基本を学び直したい
新人からベテランまで、全ての人が1度は読んで欲しい1冊。
「丁寧な保育とはなにか?」「どうしたら丁寧な保育ができるか?」とてもわかりやすく解説されています。
遊び、戸外、排泄…など生活のほとんどをカバーしているので、1冊で多くの学びに繋がります。

写真も200枚くらい使われていて読みやすいです!
子ども主体で考えるかみつき・ひっかき(著者:井桁容子)
こんな人にオススメ!
・かみつきやひっかきについて学びたい
・かみつきやひっかきに悩んでいる<
こどものひっかき・かみつきにおいて、主体性に着目した本はこれだけ!
0・1・2歳のクラス担任をした方は1度は経験したであろう、こどものひっかき・かみつき。
保護者に謝罪したり、保育中に気を張ってしまったり…負担が大きくなってしまいますよね。
著者の井桁容子先生は非営利団体コドモノミカタ代表理事を務め、Eテレの子育て情報番組「すくすく子育て」にも出演経験のある、乳児保育や保護者支援のスペシャリストです。
かみつきはなぜ起こるのか?どのように対策するべきか?保護者対応はどうする?
かみつきの疑問を”子どもの主体性”に着目して、書かれた本はこの本だけです。(2022年10月9月現在)
かみつきについて学び、保育者としての専門性を高めましょう!

イラストも多くて読みやすいです!
保育救命・保育者のための安心安全ガイド(著者:遠藤登)
こんな人にオススメ!
・保育中の怪我事故対応を学びたい。
・保育中の安心安全について研修をしたい。
子どもの怪我事故の対応…大丈夫ですか?
遠藤登さんは「株式会社保育安全のかたち」の代表取締役を務める、保育事故の対応や検証をおこなうスペシャリストです。
保育中に起こりうる怪我(打撲、転倒、転落など)や病気(熱中症、アナフィラキシーなど)の対応、救急車の呼ぶ場合の対応など、とても丁寧に書かれています。
なによりイラストが多く、非常に読みやすいのが最大のメリットです。
保育の怪我事故の対応に特化し、なおかつ見やすい書籍は本当に貴重です!

私の保育園では職員会議で1テーマずつ取り扱い、知識を貯めています。
(著者:汐見稔幸,小西行郎,榊原洋一【責任編集】)
乳児保育の基本
(著者:汐見稔幸,小西行郎,榊原洋一【責任編集】)
乳児保育の基本(著者:汐見稔幸,小西行郎,榊原洋一)
こんな人にオススメ!
・0,1,2歳の発達を詳しく知りたい。
・乳児保育をマスターしたい。
乳児保育のありとあらゆる知識が詰まった1冊です。
著者は東京大学名誉教授・白梅学園大学栄誉教授の汐見稔幸先生,赤ちゃん学の第一人者の小西行郎先生,お茶の水女子大学の発達障害スペシャリスト榊原洋一先生…と保育と乳児の第一人者です。
本はかなり分厚いですが、その分内容は超充実しており、文章も上手いので読みやすいです。
こどもの発達の意味、支援の考え方、環境構成など乳児保育の基本が全て詰まっています。
ライトに持ち運ぶものではありませんが、乳児クラスの担当になった方は目を通すとグッと保育が楽になります。

困ったときの教科書代わりに保育園に1冊置いておくと良いでしょう。
保育所保育指針
さぁ、子どもたちの「未来」を話しませんか(著者:汐見稔幸)
こんな人にオススメ!
・保育所保育指針の基本的な考え方が知りたい。
・文章を読むのが苦手。
2017年告示の保育所保育指針の基本的な考え方が全て学べます。
個人的には指針を読み解くには、「なぜこうなったのか?」背景を知る事が近道だと思います。
この本には、なぜ指針がこう改訂になったのか…理由が非常にわかりやすく載っています。

もうすぐ指針が改訂されるので、おさらいしておくのも良いですね!
環境
想いを繋ぐ保育の環境構成シリーズ(著者:宮里暁美)
(著者:宮里暁美)
こんな人にオススメ!
・自分のクラスの環境を見直したい
・保育環境の基本を学びたい
・写真付きでわかりやすく学びたい
各年齢の保育環境構成の基本を学ぶならこのシリーズ!
各年齢の環境構成の考え方、注意点など写真やイラストを添えて、わかりやすく解説しています。
どのような玩具を用意したら良いかなども書いてあるので、現場の保育士にとってはとても参考になります。

好きなポイントは0・1歳、2・3歳、4・5歳と分かれている所です。
通常は乳児と幼児で2冊に分かれている本が多いですが、こちらのシリーズは2学年毎で本を区切っています。
現場経験のある保育士さんなら、この分けかたにピン!と来るはず…。
この本と本とが区切られている部分は年齢や発達が近しい部分です。
そこに関する環境つくりのポイントが学べます。
クラスの保育環境を見直したいかた、ぜひご覧ください。
こどもの環境づくり辞典(著者:日本建築学会)
こんな人にオススメ!
・環境についてより専門的に学びたい
・他業種(建築・設計)目線の保育環境づくりに興味がある
・建築、設計に興味がある。
設計・建築目線で子どもの環境づくりが書かれた本です。
保育者や学者が保育環境について語る本は数多くありますが、設計者が語る保育環境の本はそう多くはありません。
しかし、当然ながら建築・設計も人が育つ環境づくりのプロです。
空間の解放感や光の入れ方、遊びのアイディアなど、実際の事例付きで解説しています。
事例にはあんず幼稚園、せいがの森保育園、うらら保育園、ウッディキッズ、野中保育園…など保育業界のトップレベルの保育施設13園が掲載されています。
それらの保育園の保育環境を知れるだけでも…ものすごく学びになる1冊です。

環境つくりに力を入れたい方は必読ですね。
園内研修
(著者:柴崎正行)
こんな人にオススメ!
・保育の環境を見直したい
・園内研修で環境をテーマにしたい
・研修のやり方を知りたい
保育環境を見直したい方…必見です!
子どもたちが主体性を発揮するためには、自分たちから周囲に関わっていくような環境作りが大切です。
「環境を見直したい…でも、どうしたらいいかわからない」
そのようなお悩みを持つ方に必見の1冊です。
園内研修で環境をテーマにする場合の取り組み方
各年齢の環境の見直し方
実践例と共に載っています。

事例集としても使えるので、読むだけで環境への知識が深まります。
学びを支援するファシリテーションの理論と実際
こんな人にオススメ!
・「対話」について学びたい。
・ファシリテーションに興味がある。
・プロセスを尊重した研修がしたい。
保育の話し合いは「プロセス」が大切。その意味がわかります!
保育の話し合いでは何かを決定する「議論」のみがされることが多いです。
しかし、「議論」は何かを決める場であり、人間関係の構築はできません。
職員間の人間関係を構築する場を作る事が必要です。
そこで場づくりに役立つのがこの本です。
結果ではなくプロセスに目を向ける、そのような対話を行うにはどのようにしたら良いか?が掲載されています。
内容は保育向けではありませんが、話し合いの場を構成する上でとても学ぶ価値のある一冊です。
ワークショップのアイディア帳(著者:ワークショップ探検部)
こんな人にオススメ!
・園内研修の担当
・ワークショップをメインにした研修をしたい
・たくさんのアイディアが欲しい

研修担当なのに、もうネタがありませ~ん!
という方のために、すぐに使えるワークショップアイディアが数多く掲載されています。
- 推奨人数
- 必要な物
- 部屋のレイアウト
ここまで詳しく書かれているので、あとはこれに沿ってワークショップをするだけ!
研修で大切なのは、ワークをどのように学びに繋げるかです。
ワークのネタに困り…本当に伝えたい内容がおろそかになっては、意味がありません。
ワークのネタはここから仕入れ、本当に伝えたい内容にこそ、力をいれましょう!
オンライン研修用の書籍も販売されています。
マネジメント
メンバーの個性が生きる 保育リーダーのマネジメント力40のポイント: ワークでモヤモヤを解消! (著者:松原美里)
こんな人にオススメ!
・保育園でリーダーもしくはミドルリーダーの役職についている。
・リーダーもしくはミドルリーダーの養成を考えている。
・保育園のマネジメントについて学びたい。
保育リーダーのわかりやすい教科書が発売されました!
本の著者である松原美里さんは合同会社ウメハナチャイルドケアコミュニケーションズ代表を務めており、コーチングやファシリテーションが専門分野の方です。
保育士キャリアアップ研修のマネジメント分野でも講師をされています。
この本の冒頭で梅原さんは次のように書かれています。
「リーダーという仕事は大変ですが、それゆえの豊かさやできることが増えるというプラスの側面がたくさんあります。とはいえ、チームの一員であったときの視点のままだと、なかなかうまくいきません。リーダーは、リーダーならではの視点を身につける必要があります。」

たしかに担任と園長では仕事そのものが違いますものね…。
この本は保育リーダーに求められるマネジメントの視点をとてもわかりやすく解説しています。
- 保育リーダーに求められるマネジメントの視点の具体例
- ・リーダーシップを発揮する
・マネジメント発想でとらえる
・チームメンバーを育成する
・働きやすい職場を作る
・キャリアを形成する
・豊かに生きる土壌を形成する
リーダーとしての役割は何か?職員のキャリアはどのように考えるべきか?チームメンバーの育成とは?
基本的な内容がとーーーーってもわかりやすく書いてあります。

内容のわかりやすさもさることながら…魅力の1つはふろくです!
この本の優れているのは、それぞれの内容で研修をおこなえるように、研修で使えるワークが載っています。

自分の職場に足りない要素だけピックアップして、研修をするのも良いですね。
これからの保育リーダーなら1度は読んでおきたい、良書です!
オトナ相手の教え方(著者:関根雅泰)
こんな人にオススメ!
・教える立場になった
・教え方に悩みを抱えている
教え方は教わりません。
保育士の離職理由No.1は人間関係です。
中でも上司や部下との人間関係にモヤモヤした事がある方も多いでしょう。
こどもへの教え方と大人への教え方はコツが違います。
教え方の基本がとてもわかりやすく書かれています。
教える立場になった人は必読の一冊です。

教え方の基本シリーズもこの本をかなり参考にしています。
ビジネスパーソン52の人格 サブ・パーソナリティー(著者:八尾 芳樹)
こんな人にオススメ!
・部下や後輩の指導につまづいている。
・教育に携わっている。
相手を分析し、指導の方向性を教えてくれる本です。
指導する相手にイライラしてしまうのは、相手の性質と指導の方向性がズレているからです。
この本を使い、相手を分析し、指導の方向性を知るとグッと教えることが効率的になる可能性があります。
また自分を分析し、方向性を知っておけば、学習の効率が上がります。
指導する立場の人には必見の一冊です!
この本についてはコチラの記事で詳しく知ることができます。
「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法(著者:中原敦)
こんな人にオススメ!
・話し合いを活性化させたい
・声が大きい人の意見ばかり通る職場で働いている
「話し合い」について学びたい人は必見!
著者の中原敦さんは立教大学の経営学部の教授で、20年以上「企業の人材開発」や「大人の遊び」を研究しています。
中原さんは、本の中でこのように語ります。
私たちは話し合いがあるからこそ、さまざまな葛藤や矛盾を乗り越え、多様な人々と共生し、ときには協力し合い、独力では達成できないことすら達成できるのです。(中略)話し合いについて『教えられ、学ばれていない』にも関わらず『実践しなくてはならない』という『ねじれの状況』が発生します。」
話し合いの実践よりも、まず方法を学びましょうということです。
話し合いが必要な理由、良い話し合いと悪い話し合い、話し合いの具体的なケース…などなど。
話し合いについて学べる貴重な一冊です。
保育と話し合いは切っても切れない関係にあります。
ぜひ、話し合いの作法を学び、楽しくて有意義な話し合いをしましょう。
お悩み
保育者のための心の仕組みを知る本 ストレスを活かす 心を守る(著者:掛札 逸美)
こんな人にオススメ
・ストレスがたまっている。
・人間関係で悩んでいる。
保育士のストレスに寄り添い、向き合い方を教えてくれる1冊です。
掛札逸美さんは心理学博士であり、保育の安全研究・教育センター代表を務めています。
私たちは日々ストレスを感じながら生活していますが、ストレスに対しての知識や向き合い方はあまり考えません。
ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」に分類されます。その線引きをしているのは、他でもない自分自身の価値観です。価値観は習慣によって変えられます。
本書では実際に保育士として働く人が感じたストレス事例を数多く紹介し、ストレスの向き合い方について丁寧に解説されています。
この1冊を読むことで、心がとても軽くなると思います。
また、後輩の指導をしている方も必見です。
どのような時にストレスを感じるのか、どんな事に気を付けるべきなのか、読むと理解できるようになります。
保育で働く人にはぜひ、お守り変わりに持っておいて欲しい1冊です。
保育・こども哲学
育ての心(上・下)(著者:倉橋惣三)
こんな人にオススメ!
・子どもが育つことを深く考えてみたい
・日本の保育の考え方をより知りたい
倉橋惣三は「幼児教育の父」と呼ばれ、日本の幼児教育に大きく貢献しました。
「自ら育つものを育たせようとする心 それが育ての心である 世の中にこんな楽しい心があろうか」
こどもが育つ力を信じることや、環境を整える大切さ、日本の保育の礎となった文章です。
「育ての心」は保育の教科書にも使用されるほど、有名な書籍です。
保育士であるならば、育ての心は必ず一度読むべきだと考えています。
西洋現代幼児教育思想史ーデューイからコルチャックー(著者:乙訓稔)
こんな人にオススメ!
・モンテッソーリ、デューイ、フレーベル、シュタイナーなどの教育思想に興味がある
・手法ではなく、思想を学びたい
・○○教育をおこなっている保育園へ入園を考えている
よく聞くモンテッソーリ教育、シュタイナー教育…その思想を理解していますか?
この本はそれらの教育思想が全て学べます!
上記のような○○教育というのは、よく保育園で取り組まれているようになりました。
しかし、保護者への人気アピールするために、本来の思想を知らず、手法のみが先行していて、現場の保育士達は手法しか語れない…そんな保育園もあると思います。
これらの教育方法は手法ではなく、思想を学ぶことが大切です。
思想を学ばず手法のみ実践していると、声掛け・環境構成・活動の間違いに気づけず、結果的によくわからない保育を子どもたちに提供するおそれがあります。
思想を勉強すると…「あれ?ウチの保育園って実は〇〇教育をやっていた?」と繋がる部分もあるかもしれません。
教育思想に興味がある方は、ぜひオススメの1冊です。

内容はちょっと専門的なので、中級~上級者向けです。
保育のグランドデザインを描く(著者:汐見稔幸、久保健太)
こんな人にオススメ!
・保育の未来を考えたい
・学習とはなにか、社会とはなにか…哲学的に教育を考えたい
保育実践者である6人の園長と長年に渡り保育研究をリードし続けている汐見稔幸先生との対談本です。
保育のグランドデザインとは?
「私たちは日々、子どもに対する願いを抱いて、その育ちにかかわっています。そうした願いは『こういう人間に育ってほしい』という願いですが、そこには『そういう人間こそ、社会で活躍してほしい』という願いが込められているはずです。それは『子どもへの願い』であるとともに、その子たちが生きる『未来への願い』『社会への願い』でもあるはずです。この『未来への願い』『社会への願い』こそが日々の保育の根底にあるもの、すなわち保育のグランドデザインです。」
保育がもたらす未来への願い、社会への願い…そのような視点で私たちは今こどもたちに何をしてあげられるのか?何をしなくてはならないのか?
全ての保育者にあてはまるテーマです。
東京大学名誉教授・白梅学園大学名誉教授の汐見稔幸先生が園長先生と対話します。
和光保育園の鈴木まひろ先生、見守る保育の藤森平治先生など…とても豪華な対談本です。
読めば必ず学びになります。
保育の未来を考えたい方はぜひご一読ください。

大妻女子大学の久保健太先生が書く序章も、もの凄く勉強になります。
虫眼とアニ眼(著者:宮崎駿,養老孟子)
こんな人にオススメ!
・こどもの本質に興味がある
・対談が好き
・ジブリが好き
スタジオジブリの宮崎駿監督と解剖学者の養老孟子先生が”人間”や”生活”について語ります。
それぞれの分野で”天才”と言われる2人が語ったら…面白くないわけがない!
「世の中には悪いヤツが必ずいて、そいつをやっつければ、この世はよくなるという考え方、あれは、もうやめようと思っているんです。そうじゃなくて、こうなったのは、みんなで一緒にやっちゃったんだというふうに思わないと、なにも道は生み出せないと思う」
(引用:本書より宮崎コメント)
「まず、感性の基本には、ある種の「差異」を見分ける能力があると思う。(中略)現代の人間、とくに子どもたちが、いまどこにその差異を見ているのかを考えると、結局人間関係の中に見ちゃっているんですね。(中略)いまや子どもまでもがそのようなディテールを見分ける能力が抜け落ちてしまっている」
(引用:本書より養老のコメント)
直接、保育の技術に直結するものではありませんが、こどもについてもっと深く考えられるようになります。

宮崎駿監督が描いた、”理想の保育園”のイラストが載っています。めちゃくちゃ素敵なので必見です!
勉強しなければ大丈夫(著者:五味太郎)
こんな人にオススメ!
・こどもの本質に興味がある
・絵本作家の考え方を知りたい
・哲学が好き
誰もが知る絵本作家「五味太郎」が子どもについて語る!
保育士ならば誰もが1度は読んだことのある五味太郎シリーズ。
作者の五味太郎さんの生い立ちから、絵本を描く時の考え方、子ども観などを語ります。
長年子どもを魅了し続ける、絵本作家はどのような事を語るのか?
とても面白い、オススメの1冊です!

保育ではない、子どもと関わる人のお話はとても勉強になります!
加藤繁美先生シリーズ
小さな子どもたちは、まだ言葉を話すことができない段階から、世界を意味ある存在として確認し、世界に意味を作り出しながら生きています。と同時に、小さな子どもたちは、同調的・共感的関係を獲得していく過程で、心地良さとともに「言葉の世界」を獲得していく存在でもあります。
(引用:子どもとことばの研究会HPより)
そんな子どもたちが、やがて「思考する主体」として自らと向き合うようになり、そして主体的だけれども共同的に生きようとする、そんな力を豊かに育てる保育実践の姿を、「対話的保育カリキュラム」という概念を鍵に考えていこうと思います。
こんな人にオススメ!
・各年齢のこどもに対する見方を深めたい
・対話的保育カリキュラムについて学びたい
子育て
この言葉がけが子どもを伸ばす!(著者:汐見稔幸)
こんな人にオススメ!
・どのような言葉がけをしたら良いかわからない。
・自己肯定感を育めるような声掛けがしたい。
こどもにどんな声掛けをしたらいいの?
そんなお悩みに寄り添う、言葉掛けに特化した本です。
言葉掛けの具体例から、なぜそのような言葉掛けをした方が良いのか?非常にわかりやすく書かれています。

子育て中の方はもちろん、保育士さんもとても勉強になります。
番外編
実録保育士デコ先生
こんな人にオススメ!
・保育あるあるの漫画が読みたい
・癒しが欲しい
一度は目にしたことのある…保育士あるある漫画!
保育士を取り扱った漫画は色々ありますが、中には「想像で書いているんだろうな…」という物も少なくありません。
この漫画は本当に保育士あるあるな内容が記載されています。
クスッと笑えるような、癒しが欲しい方はぜひ!

思わず笑っちゃいますよー!
(著者:両@リベ大学長)
本当の自由を手に入れるお金の大学(著者:両学長)
こんな人にオススメ!
・お金に対して不安がある
・お金の知識を身につけたい
保育士だからこそ知っておきたいお金の知識が盛りだくさん…!
保育士は低賃金と言われていますし、改善が必要だと思います。
しかし、すぐに給料があがるわけではありません。
この本には具体的に出費を減らす方法、貯金をする方法、投資の始め方…など、お金にまつわる知識が具体的に書いてあります。
お金に困らないのであれば、保育士ほどやりがいのある仕事はありません。
保育士だからこそ、必読の一冊です。

お金の不安が取り除けるのは、かなり大きいです。
本を読む習慣をつけるポイント
本を読み慣れていない方のために、習慣的に読むには7つのポイントがあると言われています。
読書の習慣をつける7つのポイント
・「毎日5ページ」など小さな目標から始める
・1日の中に「絶対に本を読む時間」を決めておく
・SNSなどで読書を続けることを宣言する
・本を常に持ち歩き常に読めるようにしておく
・アラームとタイマーを活用し読み始めと読み終える時間を管理する
・読み終わったら本の内容をアウトプットする
・どれだけ読んだか成果を「見える化」する<
各項目を詳しく知りたい方はコチラを参照してください。
さぁ、本を読もう!
今回ご紹介した本は全て私が購入し、読み終えている本です。
内容はどの本も素晴らしく、勉強になるものばかりでした。
本は1度習慣化してしまえば、どんどん読むことが楽しくなってきます!
知識を学ぶと保育はどんどん楽しくなります。
より良い保育士人生を送るためにも、読書を楽しんでいきましょう!
子どもに関わる全ての人へエールを!