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保育スキルアップ講座!人類の起源から考える保育
★読むだけで学びになる、保育スキルアップ記事を発信していきます。スキルアップとは?
手遊びを多くできたり、製作のレパートリーを増やしたり、子どもが話を聞く技術!といった類のものではありません。
保育士の一番の役割は「子どもが育とうとする力を信じ、応援すること」だと考えています。
どういう内容になるの?
人間とはなにか?子どもが育とうとする力とはなにか?という事について書いていきます。
読めば、必ず子ども達を見る目が深くなり、スキルアップに繋がります。
ぜひご覧になってください。どういう人が読むといいの?
保育スキルアップ講座という名前ですが、
現役の保育者、これから保育士を志そうとしている人、子育てを頑張る親、どの立場の人が読んでも役に立つ内容になっています。
人類の起源から考える保育-ホモサピエンス・ネアンデルタール人の違いから-
・子どもの能力で一番伸ばしたい能力は”社会性”!?
・そもそも人間とはどういう生き物なのか?を考える。
・人間という生物は”社会”や”コミニュティ”を形成する能力が高い生物。
今回より保育スキルアップ講座が始まります!
これから保育士を志す人、保育現場でさらに学びを深めたい人、必見です!
人類の起源からって…!保育と全然関係なくないですか!?
人間とはそもそもどういう生き物か?を考えることは大事なんじゃよ。
なんでですか?
保育園で預かる赤ちゃんは、生まれてすぐの状態。つまり人間性より動物性のほうが強いんじゃ。
成長と共にお友達と遊んだり、社会性を身につけていきますもんね。
だから、子どもを正しく援助するために、そもそも人間とはどういう生き物か?
を知っておくと見る目や接し方が変わってくるんじゃよ。
なるほど!
地球が誕生してどれくらい?
地球が誕生してから、約46億年が経過すると言われています。
さて、この46億年を1年間に圧縮した場合、人類誕生は何月何日くらいにだと思いますか?
10月16日くらいかな?
皆さんも予想してみてくださいね。
答えは12月31日午前10時くらいだそうです。
そんなにギリギリなんですね!
人類の歴史なんて、地球の歴史と考えるとちっぽけなモノなんじゃ。
人類の誕生
人類はいつ誕生した?
人類は約700万年前にアフリカ大陸で誕生しました。
およそ20種類もの人類が生まれ、滅び…最終的には2つの種族が生き残りました。
20種類のうちの最後が私たち…なんだか壮大な話ですね。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンス
最後に生き残ったのが、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスになります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
(画像NHKスペシャル人類誕生)
・胴長短足
・筋骨隆々
・手足が長い
・筋肉は少なめ
ネアンデルタール人の方が筋肉が多いのですね!
ネアンデルタール人は寒いところに生息していたから、身を守るために筋肉が多くなったり、大型化していたんじゃ。
実はホモサピエンスよりもネアンデルタール人の方がスペックが高い!?
一昔前までは、ネアンデルタール人はホモサピエンスよりも、体格も知能も低かったため、ホモサピエンスに絶滅させられてしまった。
というのが通説でした。
学校でこう習った人も多いんじゃないでしょうか。
しかし、最近の研究によると
脳の容量・身体能力ともにネアンデルタール人はホモサピエンスよりもスペックが高かった。
という事が明らかになりました。
(画像:現生人類(左)とネアンデルタール人(右)の頭骨の比較。クリーヴランド自然史博物館所蔵。HAIRYMUSEUMMATT)
こうして比べてみると明らかにネアンデルタール人の方が大きいですね。
ネアンデルタール人とホモサピエンスの狩りの違い
巨大な獲物を少数人数で刈る
(画像:NHK公式Youtubeチャンネル NHKスペシャル 人類誕生CGより)
ネアンデルタール人の狩りの様子の再現CGが見られます。
映画みたいで迫力がありますね!
ウサギや木の実を狩っていました。
(画像:NHKスペシャル 人類誕生CGより)
ご先祖様、ちょっと情けないですね。
ネアンデルタール人とホモサピエンスまとめ
以上のように、ネアンデルタール人とホモサピエンスを比較すると、明らかにネアンデルタール人の方が生物として優れていました。
なぜ、優れているネアンデルタール人が絶滅し、ホモサピエンスが生き残ったのでしょうか?
それは「道具の開発」と「社会の作り方」に違いがありました。
弱者ゆえの生存戦略
①道具の発展
ホモサピエンスが生き延びた大きな理由の1つが道具の発展にあると言われています。
中でも、アトラトルという武器は最大の功績であるとも言えるでしょう。
(画像:福岡市科学博物館アトラトル)
アトラトルとは槍を遠くへ飛ばすための道具です。
遠い場所にいる獲物を狙えることは、身体能力に優れないホモサピエンスにとても効果的でした。
TV番組でみやぞんさんが投げてましたね!
YouTubeの実際に投げてる映像も楽しいんじゃ。
ネアンデルタール人は道具の変化がほぼなかったそうです。
②社会の作り方
ネアンデルタール人とホモサピエンスでは社会の作り方が大きく違いました。
ネアンデルタール人は10人程度の規模に比べて、ホモサピエンスは数十人~数百人の規模で生活していました。
小さな町みたいになっていたんですね!
他の集団とも助け合っていたそうじゃ。
以下のように洞窟などに大規模な生活空間を形成していたのではないか、と言われています。
(画像:NHKスペシャル 人類誕生CGより)
ここまでのまとめ
なぜホモサピエンスが生き残ったのか?
ホモサピエンスが生き残った理由
・コミュニティ同士が交流したこと
この2つであると言えます。
それぞれ解説していきます。
社会を大規模で形成したこと
コミュニティを大規模で形成したことにより、生活に必要なアイディアが生まれます。
それにより武器の発展、食料の調達、仕事の分担、それぞれの役割の中で技術が進化していきました。
ネアンデルタール人は知能でホモサピエンスに勝るものの、人数で劣っていたので、クリエイティブなアイディアが創出されにくい環境であったことが絶滅の原因の1つであると言えます。
色々な人がいたほうがアイディアがでますもんね!
コミュニティ同士でも交流をおこなっていた。
アトラトルは各地で発見されたそうです。
仮にアトラトルのような武器が発明されても、そのコミュニティの中だけで使用していては、コミュニティが滅ぶと同時に、知識も滅んでしまいます。
ホモサピエンスは他コミュニティと交流を図り、発明品の共有などをすることで、情報交換をしました。
逆にネアンデルタール人は他コミュニティとの交流はあまりなかったそうです。
もしかしたらネアンデルタール人も大発明をしていたのかもしれませんね。
まとめ ホモサピエンスと保育・子育て
ホモサピエスとはどういう生き物なのか?
さて、長々と人類の歴史から、私たちホモサピエンスの特徴や生存戦略を学んできました。
前述で見た通り、ホモサピエンスは
子ども達に育むべき「社会性」
私たちは集団をつくり、社会をつくり、その中でこそ力を発揮する動物です。
だとすれば、子ども達にとって必要な能力とは一体何でしょうか?
塾で漢字や文字を覚えることでしょうか?
英語教室で英語が話せるようになることでしょうか?
体操教室でダンスや体操をすることでしょうか?
それももちろん大切ですが、乳幼児期では特に人と関わる力・協力する力こそが、本当に育まれる能力なのではないかと思います。
親元と離れて保育園という社会の中で暮らしていく子ども達。
子ども達同士で協力したり、喧嘩したり、楽しく遊んだり、そういう関わりをたくさん繰り返すことで、社会性は発達していくのだと思います。
保育や子育ての中でも大切にしていきたいものですね。
すべての保育者にエールを!
今回の記事は
「NHKスペシャル人類誕生-第2週 最強のライバルとの出会い、そして別れ-」
を参考に記事を構成しています。さらに詳しく学びたい方は、ぜひ番組をご視聴ください。